私は夕焼けを見て、ボーっとしていました。
そして溜息をつきました。
あの後、私達が皇城をでたら消えました。
後々、残ったものは帝都の残骸のみです。
「何を溜息ついている」
そう言ってきたのは、シンさんでした。
「いえ・・・。すごい夕焼けが綺麗だなーと思いまして」
そしてそういえば、と私は思い出します。
「・・・カイルさんは?」
するとシンさんは溜息をつきました。
「寝てる」
「そうですか・・・」
「まあいずれ起きるか・・・その前に起こされるな」
「でもカイルさんが言っていた人は優しそうでしたけど・・・」
「ん・・・」
私はふと目覚めた。
いつの間にか昼寝をしすぎていたようだ。
きょろりと振り向いた瞬間だった。
「やっと目覚めましたか。シオン様」
怒りの声・・そして、懐かしい。
「お・・・オメガ・・・?」
ぐいっと私の頬をつまんでくる。
「っ・・!なにを―」
「お仕置きです。全く、俺はどれぐらいあなたを探したと思っているんですか」
「すまないな、迎えまでしてもらって」
「貴方という人は・・・」
オメガは深い溜息をついた。
「だが充実したいい日々を過ごせた」
「こちらとしてはものっすごく悪い日々を過ごしてましたが」
「もうすぐ帰る支度をする。だがもうちょっと待っていて欲しいんだが」
そう。まだあの二人が帰ってきていない。
それをそっと私達は木陰から見てました。
「カイルさん、やっと目を覚ましてくれましたね」
「そういえば・・ニーナ。あの二人はまだ帰ってきていないらしいな」
「でももうすぐ帰ってきそうな気配がします」
「俺はそんな気配がないが・・・分かるものなのか?」
「勘ですよ、勘」
にっこりと微笑みニーナは言う。
あっという間の旅だった。
ニーナという少女に出会い、色々なものを見つめ、ニーナのお転婆姿を垣間見ていた。
まさしく、私の「妹」のようだった。
「ニーナ」
なんでしょうか、とこっちに振り向いてくる。
「お前と一緒にいて楽しかった。ありがとう」
ぶっきら棒な言葉にニーナはきょとんとしてそして微笑んだ。
「どうもいたしまして!」
* * * * * *
ふわりとした風がそこではしていた。
私はウィジュの小さな手をぎゅっと握り締めていた。
無論、ウィジュも私の大きな手を握り締めていた。
「なんにもないけど外だ・・・」
とウィジュは呟いた。
確かに皇城があった土地はまるでなかったかのような残骸だらけの土地と化していた。
あの後。
ウィジュが「外に出たい」と言い始めた。
『青の災害』が止めようとしたが、なかなか言うことを聞かなかったウィジュを仕方なく外に出すことにした。
私はそんなウィジュと共に旅をする事にした。
【君もこうやって塞ぎこむよりも外の世界にもしっかりと目を見張ってみて欲しい。
確かにヒトというのは僕らから見たら愚かな存在かもしれない。無駄な存在かもしれない。
でも皆ウィジュのように生きているんだ。それを知って欲しい。僕のように、ね】
「フォウ?」
そう言い、ウィジュは私を見る。
それに反映して空は綺麗な夕焼けだ。
「行こう。多分皆待ってるよ」
ああ、と私は言い 歩き出した。
それから3年の月日が流れる。
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